乱れっぷりが実に良き
投稿日:2021/05/07
二十七歳その歳塩梅どう取るかは人次第だが、若いは若い若々しい、けれど子供過ぎない青過ぎない、あどけなさは久しく薄れ妙齢の美女の栄華を誇らかに、つややかな肌膚は覚めるほど白く、艶に優に、清げに爽やかなる立ち姿の、まことに絵になる仰ぎたくなる。しかしこは如何なる空合い数寄者もいればいるもの、その尊き絵姿、仰がせてもらえるどころでない、しろたえの肌をまるごと包み隠さず姫御前のあられもなく、前はすらり両脚いよいよ開け放たれて、しどけない口がぱっくり、後ろは獣さながら四つん這いに這うお尻の、張りに張った甘美なししむら。その穴さえ気品に満ちて、嗚呼その主は二十七歳、秘すれば花とて秘せずとも、羞恥、諧謔、奔放、熱情、軽妙、動揺、戦慄、興奮、これら若さの誇る絢爛優美なる生活の色彩を、さも猥雑に混淆して一点に集めたかの如くひっそりと黒ずんだ無二無双絶対絶美の妙境を開花してはばからぬ。乳房は程よく熟れて、大きな雫のかたちのままとろけ落ちそうに、ほんのり燻んだ色の乳首乳輪もろとも豊かに膨れてはち切れそう。ところは暗室、塗られたローションにこってりと濡れた総身は、恥知らずにもライトの灯りを倍返し、鮮烈な光の筋を這わせてはのたうって、弾む乳房はぎらり、ふるえるお尻はぬらり、下腹の丸みははらはら、脚の曲線はちらちらと白く波打つ荒磯の、乱鬢は肌に貼り付き、汗だか何だかもはやわからぬ、鏡餅ならば搗き立てのしっとりした女の身体を、突いて突き立て捏ねて捏ね倒すこの絶望の遊戯・・・冒頭で見せたあのさっぱりと輝かしい風姿を思えば、その荒々しい乱れっぷり、その感銘如何ばかりか。誰か問う、女とは、浮き世とは、この人生とは?我答う、即ち絶望の遊戯なりと。ふう