色つや、笑み、開けっ放しのすがすがしさ
投稿日:2021/06/10
その昔、開高健氏がプレイボーイ誌で、外国のポルノのついて「観光映画の一種にすぎないんであって、回春剤にはならない」、「ポルノはだんぜん国産である」と述べているが、これには完全に同意である。海外のポルノを観ても興奮どころか疎外感を覚えるのが関の山、まるで感情移入ができない。人間は禽獣にあらず、感情移入なしに欲情はできまい。しかし本編は違う。演者が西洋の婦女でも言葉は日本語、相手も日本の男であってみれば感情移入は容易、すると欲情するのはなお容易、鮮烈な白さに輝く妙齢の美女、道行く学生OL人妻その中にただ一人、立たせたならばさぞかし灯りのともったよう、衣服を脱いだら尊き後光も差すであろう、その裸体を隈なく愛でては酔わずにいられぬ別趣あり、匂い出るような若い身体の線に光沢、温み重み柔らかみ、当然にムラ気アダ心の沸き起こる道理。白い澄みわたる肉の色を浮かべた薄皮の肌膚、絢爛たる眉目屹然たる隆鼻豊麗な頰、打ち解けて稚気たっぷりの嬌笑、この愛すべきフェアリーを、勿体無くも首輪手錠を嵌めてはハメ倒しメイド服のお仕着せに淫らな奉仕三昧とは羨望の極み、涎も出るナニも催す、加えて内なる西洋への劣等感も畏怖も忽ちロマンと嗜虐欲を溶き混ぜた酷烈なる性的優越感へと昇華し日本男児の本願ここに余さず全うする思い。その屈んだ後ろ姿、淡い薔薇色を包んでムッチリと張り出した下半身の丸く明るく澄んだ色味も、さすがにあの一箇所は蔭がさして、暗い熱い血色と生活の跡の滲んだ荘厳玄妙なる穴、その中へOh my GODーああ我が君!ねじ込んで突き上げて、仰け反らせては前から下からふた穴同時、花も恥じらう乙女の秘奥が前後両端肉の遊具と化すその凄まじさ。遊び終わって抜いた僅か三秒、突き出た腰、しびれを切らした括約筋が口を緩めてみるみる精液をひり出す絞り出す、一筋二筋と垂れては漏れる点滴、その色は直腸の分泌液に痛々しく黄味がかって排泄を髣髴するよう、宛ら毒の蜜を噴き出す異形の花・・・嗚呼、それなのに!行いが矯激で陋劣で熾烈であればあるほど、当人はあくまで白い歯並びを輝かせ満悦のありさま、乙女らしく紅潮はしても屈託も悩ましさもないという晴れの表情!その豪胆!まさに笑みもお尻も開けっ放しのすがすがしさ、生粋の東洋人は到底及ぶべくもない、その大らかさ朗らかさは又の名をケツの穴のデカさとも言うが、哀れ小生痛く感じ入ったよ。ふう