この美にしてこの優しさ
投稿日:2024/03/11
童貞は女に弱い。美女にはなお弱い。遠目で見た後ろ姿にさえ弱い。理の当然、間近に向き合ったその眼差しに弱い。気配に弱い。衣擦れの音に弱い。なおのこと、吐息に弱い。むき出しの肌色に弱い。温もりに弱い。香りに弱い。・・・その彼らの、やるせなき弱さを知り抜いて、気遣い・愛嬌の限りを尽くして、技巧は一見抑制的ながら、魔の如く隠密に、慈愛に満ちてなおも苛酷に大胆に、煽り立ててけしかけて、男の理性もヘチマ同然にもてあそぶ悩殺の天才瑞穂チャン。幼すぎない臈たけた趣に、高すぎない落ち着いた声、豊かすぎない淑やかな体つきは、服の下にわずかに存在を窺える甘美な夢の雲のよう。えてして童貞にとって女の肉体ほど抽象的で夢の如き存在はないものだが、可憐な眼で見つめられ、慇懃な接吻の数々、舌で撫でられ手でほぐされ、口に含まれあやされては、幼時から息をひそめ続けていた無用の長物じみた男性のシンボルが、見る見る、否が応でも確乎たる男性となりもてゆくさなか、改めて見直す乱れ髪に透かすように、血のかよった確かな美しき命の存在にハタと心づく、「なるほど、これが女か」と。
こつを教わりブラのホックをはずすと、目の当たりふっくりと浮かび上がる乳首の色ツヤ、肋の浮くほっそりした胴から下、神聖な破調とも言いたいような、殊更ながら尊き必然であるかの如く丸く大きく際立った臀部の肉づき、ほかの皮膚よりやや色の濃い鼠蹊部に薄墨の如き毛並みのきらめき。膝立ちのまま羞恥にうつむく男にかまわず、折り屈んだ身体のまま、およそ過剰と言えなくもないねっとりと湿った破裂音を奏でながらの尺八の濃やかさは崇高絶美、寝かせた男を開いた股で嚮導する色道の水先案内に、揺らぐ時間、酩酊した天と地がひっくり返って、最後は生まじめで物馴れない腰の振りに優しく女神のように身を委ねる仰向きの、嗚呼、一糸まとわぬあで姿・・・
この種の動画が珍しくはない昨今、我々視聴者は、それらを好き放題かいつまんで、ひとときの色と形を享楽するに過ぎない。儚くもいつかは忘れ去ってしまうかも知れぬ。しかしその、事後のお清め、うなじを抱き寄せての温和な愛撫を思え。耳元で囁く「ありがとう」のしめやかな声音を思え。これらの情景・感覚が、感無量の珠玉をなして、件の童貞氏が生涯、切々たる敬虔の念とともに思い返す処となろうことを小生疑うべくもないのである