やられた
投稿日:2020/02/05
のっけから、ああ、やられたという感に打たれた。
妙齢の、薫り高い豊頰の美人、優しい目つきにはぞっとするほどの色気。半透明の襦袢は白い肌をひとしお白ませ、然るべき二箇所には乳首の紅色を浮き出し、下は一糸まとわず奉仕の下準備、それでいて帯だけは本式に、虚しく女の腰を引き締めているむごたらしさ。まるでスケベな物の怪にだまされて、着物を着た気で着物の幻影をまとった風情、いずれも、ちぐはぐな珍妙な優雅、全裸にいや勝る人工的な裸体の優雅がそこにはあった。それはともかく、その後の展開は言わずもがな、その格好のまま、組んず解れつ、みすみすオンナにされてしまうのである。
どの体位も甲乙つけがたい。騎乗位は、惜しげもなく開脚してうねり、ただでさえ透けた着物が肌脱ぎになる様が実に甘美。背面騎乗になって、玉のようなお尻にかぶさるヴェールを、自ら後ろ手でたくし上げる様の如きは絶品である。正常位では両脚を掴まれ、足袋のあしうらで天を指したまま、鈍角に矯められた両太腿の付け根は男の下腹と接し、激しい交合に耐えかね、美しい顔は恍惚と苦痛にゆがめられ・・・結句、ほとばしる精液にまみてしまう。
他のシーンもなかなか。ソープの場面では、くびれたいい身体つきもさることながら、つやつやしい裸体の象牙色と顔の淡い桃色とが相携えて、女体の色合いの豊かさを感じさせる。特典映像は、手を替え品を替え男を弄びつつ、最後は全裸騎乗位のなりで、手と口とお尻でしごいて挿入はナシという、美女に不当にイジめぬかれるやり切れない味わいがある。その一つ前、ヘンテコな赤い紐を使ったハンパな緊縛プレイは、男がなぜか着衣で、演技も趣向がよく呑み込めなかったが、きれいな女優さんに免じて大目に見てやろうと思う。