AVデビューのヒューマンドラマ
投稿日:2022/08/08
清水の舞台から飛び降りる覚悟でAVデビューした彼女に対して、タイトルの「むっつり彼女」はあんまりじゃないか?ジャケット写真はとても可愛く撮れているけど。インタビューがかなり丁寧にとってあり、彼女は割としっかりと答えている。セックスに対する関心は高いようで、それがデビューを決めた要因の一つかもしれない。彼女は、デビュー作である本作品の冒頭、撮影スタッフが詰めた大広間のソファーに一人座って、服を脱ぐように求められる。緊張のあまり、パンティーを脱いだころには、涙目になる。さらに過酷なことに、監督から、M字開脚でおま〇こを両手で開くように指示される。その要求に笑顔を引きつらせながら応じると、ボカシ越しに綺麗なピンクのおま〇こが密やかに口を開ける。出てきた男優から、他人事のように「すごい恰好だね」とひやかされると、緊張のあまり、それまで必死に堪えていた涙が、堰を切ったようにこぼれ出してきて、止まらなくなる。それでも、気持ちを落ち着かせて、男優の左手でクリをいじられながら、右手の中指をズブっと奥深く突っ込まれると、乳首と並ぶ性感帯の一つで「奥が感じる」と言っていた彼女は、徐々に男優の凄テクに翻弄され、感じていってしまう。そして、大好きなバックで突かれると、「イク寸前までいって」しまうのだ。最初は緊張のせいか表情が硬く、その分可愛らしさがかき消されていたが、緊張がほぐれるにつて、女性らしい柔和な良い表情になってきた。男優が「鼻がちっちゃいね。」と指摘した通り、純日本風の顔で、現代的というよりは、江戸の浮世絵の見返り美人か、平安時代の小野小町のような雰囲気。まあ率直に言って垢抜けていないのだが、それでも、撮影を重ねるごとに、フェロモンを漂わせて、みるみる美しくなる。磨けば光る原石のようだ。「アクティブに活躍されているAV女優」に憧れて、この世界に足を踏み入れた彼女。ルビコン川はすでに渡ってしまった。一昔前よりリベラルになったとはいえ、AVは依然として社会の禁忌のままだ。大学で保育士になる勉強をしているという彼女だが、AV女優という過去がその夢の障害になるかもしれない。彼女にはAV女優として光輝く未来を、自分の汗と涙で切り開いて行く道しかもう残されていない。